謹賀新年
新年明けましておめでとうございます。
今年も百貨店の福袋に顧客が殺到というニュースが流されています。福袋は中に何が入っているか、買ってから開けるのが楽しみのはずでした。しかしいつの間にか中身がチェックできたり、中身を初めから見せて購買意欲をそそる福袋が主流になりました。安く買っても不必要なものは要らないと、顧客同士でその場で交換したり、今はやりのメリカリで販売したり、「夢」を買うのではなく「実利」のみ求められるというのはデフレが続いた名残なのでしょうか?それともモノに本当に顧客が飽きてしまったせいなのでしょうか?どちらにせよ、自分にとって必要でないモノは「持たない主義」が定着したことは間違いないでしょう。年明けのバーゲンも沸騰しているという話はどこからも聞こえてきません。年末の「ささやき」セールで既にほしいモノは手に入れてしまったからでしょう。景気が良い話は「インバウンド」のみです。百貨店が好調というニュースはほとんどがインバウンドが好調な都市部に限られます。一部大都市の外商顧客も株価好調で上昇しています。時計や貴金属などの高額商品ですが、一般顧客とは全く別次元の売り上げ推移です。
本年度は百貨店再生の要として、百貨店業態の改革、地方百貨店の再生、ネット活用、の3点を柱に講義を進めたいと思います。