時代と共に
大手婦人靴メーカー「シンエイ」が民事再生法を申請したニュースが大きく駆け巡りました。百貨店婦人靴売場の最大手で、一時は300億の売上を誇っていましたが、力が尽きました。理由は沢山あるでしょうが、その中で最大の理由は、売上のほとんどを百貨店に依存したことだと思います。婦人靴はサイズ展開の品出しで多くの販売員が必要です。百貨店の売場はメーカーや問屋からの派遣販売員で成り立っており、其処に百貨店の販売員の姿は在りません。嘗ての百貨店の入店客数ならば、販売員の人件費を補っても充分採算が採れましたが、現在の入店客数では、とても無理なのです。メーカーは百貨店に依存するだけでなく、自主販売の場を広く百貨店以外に創らねばなりません。さもないと百貨店と一緒に沈む事になってしまいます。
又、日本のメーカーは国内だけでなく世界に売って出る事を前提にモノ造りをすべきです。嘗てDCブランドが世界を席巻したように、世界を市場にしなければ生き残ることは難しいでしょう。その為にはブランディング化が不可欠です。世界に誇る日本商品が寿司と日本酒だけでは情けないとは思いませんか?今こそ、世界のモノを取り入れるだけでなく、世界に売って出る時です。
https://goo.gl/images/rakkGU