苦戦

今季のバーゲン戦も、予定通り?の苦戦が伝えられています。大型都心店から郊外店、地方都市の主力店に至る。まで百貨店の悲鳴が聞こえてきます。
主力の衣料は勿論、ファッション関連以外のアイテムも軒並苦戦に陥っています。
この原因のひとつに、百貨店の集客努力の弱さが在るように思えます。従来、商品力以外にも、文化催や物販催し、季節催事や数々の旬の話題を追いかけた集客イベントが御客様の足を百貨店に運ばせたものです。しかし今日では、確実に集客出来る催は物産展と組織動員が図れる「お教室」催しだけです。これ等の催も嘗てのようなシャワー効果が減り、売上効果が段々薄くなりつつあるため、開催回数が減っています。しかし、これ等の催しに替わる新しい集客策は未だ出ていません。
百貨店の不調は景気の悪さに基因するというより、時代変化の波に乗り遅れているとしか、どうしても思えないのです。昨日、IT時代を牽引した王者yohooがネット事業を売却し、今後は投資会社に変わるそうです。あっという間に時代を駆け抜けていきました。
百貨店がもたもたしている内に、時代はそのスピードをまして走り去って行ってしまいます。
全てを外因のせいにし、自身の努力を怠った業態は生き残れません。目先の売上のみに一喜一憂し、根本的対策を行わなければ、百貨店に明日は無いでしょう。

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土日に人で溢れる青山ファーマーズマ-ケット。食品から北欧の家具迄、何でも在り、人々は緩い時間と空間を楽しんでいます。

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