MATUOの挑戦

松尾インターナショナルの新業態店に行ってきました。相模原伊勢丹の3Fにできた「M2➕」です。これは松尾インターナショナルが協力メーカーの商材をチョイスして編集したセレクトショップです。此処までは今までも在った話ですが、従来と違うのは、松尾インターナショナルのブティックがプラットフォームとしての機能を果たし、テイストの異なる複数のターゲットにあらゆる角度からのコーディネートを提案していくというものです。結果、顧客サイドの商品選択肢が格段に拡がり、購買点数や単価を増やすというものです。その為90坪という大きな面積に約60のブランドが展開されています。中にはフラワーコーナーがあったり、靴のゾーンが在ったり、Mrs.の好きなアイテムが配置され、回遊を意識した売場造りは期待できそうです。
松尾社長は販売機会の少ないメーカー商品に売場を提供し、工場やメーカーとの共存共栄を目指しています。
問題は見掛けの店頭効率のみを気にする百貨店が、売上を落としても利益効率が上がる大型ショップ展開に理解を示すか否かです。地方店ではメーカー撤退で割と出店しやすいでしょうが、売れる都市部では厳しいでしょう。
百貨店が時代の流れに目を向けてくれることを祈るばかりです。
がんばれー松尾社長!

image

三越千葉店撤退

三越・伊勢丹の千葉店閉鎖が報じられました。都心店以外は流石の伊勢丹でも手の打ちようがなかったのです。
爆買い対策だけに奔走し、日本人顧客対策を怠ってきたつけを払う事になったのです。日本の百貨店のなかでも、積極的に顧客対策を次々と打ち出していた伊勢丹ですら、郊外店を救えなかったという事実は他の百貨店に驚愕的な衝撃を与えました。今だに爆買い復活に望みをかけるしか策がないという百貨店にとっては辛い話です。
一方、都心部に大型店舗を擁する百貨店は、一般的な「百貨店は苦戦で店舗閉鎖が続く」というムードを密かにほくそ笑みを浮かべているかもしれません。何故なら、企業の社会的責任として地域の雇用や、消費生活に多大の影響を及ぼすため簡単に閉店できない百貨店が、今なら簡単に閉店出来る情況に成りつつあるからです。

いつも元気なお二人様

苦戦する百貨店業界で只1社、気を吐いている伊勢丹の鷹野新宿店長と、いつも泰然自若としたBOLSの総帥二村会長です。

image

大人のために

ブランドロゴが無ければモノの価値が判らない子供ではなく、デザインのみならず素材や縫製は言うまでもなく、
その価値を十分に理解できる大人のためだけに在り続ける事が存在意義と言いきる、ブランドロゴを出さないValextraのEmanuele Carminatiオーナーです。

image

村岡勝重氏

image

モード界を永年リードなさってきた村岡勝重氏。菊地武夫氏が率いたBIGI創設期に参加、今日のモード系スーツの基礎を築き上げた第一人者の一人です。現在、御幸毛織専属デザイナーとしてイージーオーダー「katushige7」
を統帥為さっています。新宿高島屋に専用デスクを構え、日々若い顧客に着こなしやコーディネート提案を行っています。