伊勢丹のチャレンジ
六本木ミッドタワンに伊勢丹の専門店が出店しました。所謂ブランド編集型のセレクトショップですが、ターゲットが不鮮明であったりコンサバ過ぎるのが気になりました。販売員はお喋りばかりで全くダメです。今後修正はされるでしょうが、わざわざ新宿ではなく、六本木に行く意味は無いです!
六本木ミッドタワンに伊勢丹の専門店が出店しました。所謂ブランド編集型のセレクトショップですが、ターゲットが不鮮明であったりコンサバ過ぎるのが気になりました。販売員はお喋りばかりで全くダメです。今後修正はされるでしょうが、わざわざ新宿ではなく、六本木に行く意味は無いです!
次回の「クーデター倶楽部」開催日は4月28日(火)です。
テーマは「ボリュームゾーンの落日」part2です。
マス・ボリュームを狙った商品群がファッションから飲食まで大苦戦ですが、それでも検討している企業があります。その原因を追究します。
先日、武蔵小杉昨年11月にオープンした新しい商業施設「GRANDTREE」を見てきました。この施設は「セブン&アイ」が総力を結集した新ショッピングモールという事で話題になった施設です。郊外の大型施設としてはかなり地元のファミリーを意識した都会型SMでトレンドブランドもかなり入っておりそごう西武が百貨店ブランドを入れたりしてかなり力が入っています。この物件は2年前に東神開発導入の打診が私のところに寄せられ、取り次いだ経緯があるので知ってはいましたが、忘れていた物件でした。それがひょんな事から私の耳に入ったのは、春節で来日していた中国の友人からでした。「東京の郊外にとっても素晴らしい商業施設があり、それがここ10年で一番素晴らしいそうだから、是非見に行きたい」との事でした。実際見に行かれた友人は口を揃えて「素晴らしい」と絶賛していましたので、遅まきながら調査に行って参りました。
その結果を一言でいうと「ソフト主導型ショッピングセンター」という事です。単にモノを売るだけの従来型と違い週辺のファミリー層が「時間と空間」を楽しむたくさんの「ソフト」が詰まっています。特に休日はわざわざ都心へ出なくても地元で十分楽しめる空間ができた事は「日常の贅沢」として「ちょっとしたプチ贅沢」を味わえる貴重な施設と言えるでしょう。この地域は多摩川沿いの旧工場地帯で、大きな工場移転跡地がたくさんあり、これからも大型マンションが多数建設される予定地で、しかも交差する南武線周辺も大型マンション開発が目白押しの地域なのでこれからファミリー層の流入が大いに期待されます。この点が開発が急ピッチで行われ、過当競争に陥っている中国の新規開発エリアの人々の興味をそそっているのだと思いました。皆様の一度自分の目でご覧ください。
デフレ経済下では「良くて安い」がキーワードで、高額品や贅沢品は大苦戦を強いられ、ユニクロに代表される「良くて安い」が全盛期を迎えました。それ以来「安い」+「品質の良さ」は鉄板化し、一つの信仰にすらなった感があります。適正価格ではなく、ひたすら「安さ」だけを全小売業が工場からメーカー、そして販売最前線までが追求しています。しかし、本当にそうなのでしょうか?
今迄私は「消費者の多層化」を説いて来ました。消費者が幾つもの顔を持ち、「良くて安い」ものすら彼らのニーズの「ONE OF THEM」でしかないという事です。しかも「流行」のスピードが年々早くなり、早く終わってしまうというのも大きな特徴です。そして消費者ニーズは大きく舵を切りました。「良くて安い」ではもはや消費者は踊らないのです。其のことはバーゲン一つ見ても明らかです。この冬、バーゲンが売れたブランド・ショップ・メーカーは1社も無いのです。「良くて安く」ても「必要でない」ものは買わないのです。必要であれば囁きセールで買ってしまい、一般セールは用済みなのです。最新は「良くて安く、機能が在る」が必要なのです。ボリュームゾーンでこのニーズに合格はユニクロだけです。故にボリュームゾーンは全滅の憂き目を見ているのです。
これからのものづくりは「良くて安い+何か」がないと売れないのです。その「何か」は「流行」・「コラボ」・「今迄に無い」などのキーワードが不可欠になってきます。皆さん、この点を十分に気を付けてください。
北京に26年ぶりに行ってきました。初めての中国訪問が天安門事件の翌年で、街中から何処からでも天安門が見え、人々の表情が何処か怯えていたのが印象的でした。人々は人民服に身を包み、自転車を黙々と漕ぎ職場へ急いでいる姿が今でも思い出します。
26年ぶりの中国は何処も彼処も昔の面影を残す場所はなく、人々はバーバリーのコートに身を包み、携帯を忙しそうに操作しながらVWを転がし、まるで新宿の街を歩いている錯覚を覚えるほどでした。物を探す行列は無く、代わりに溢れんばかりの商品を満載した百貨店やショッピングモールが100メートルの間に2つも3つもその巨艦をひけらかし、朝早くから夜遅くまで無数の人々を飲み込んでは吐き出し、その豪華さを競い合っている姿はまるで現代の万里の長城そのものです。
今回は新聞が報道しない一般市民の生活状況を見てきました。25歳の平均収入は16万円ですが、日本では禁止されているアルバイト収入が2倍から3倍あるのが普通で50万円前後が収入だそうです。また30歳代で10億元稼いだ人だけが入れるサークルに1万9千人もいるそうでほとんどがインターネット関連か投資関連だそうです。夜のクラブは(ディスコです)こういった若い人で一杯で、女性ファッションは東京と全く変わりません。男性は韓国ファッションが主流で韓流グループが北京を席巻しています。
反日感情は全く民間では感じませんが、政府が日本人を集中的に見張って嫌味を仕掛けているのが良くわかります。お土産と称して麻薬を持たされ罰金や収監される例はほとんど冤罪だそうです。これは中国人が話してくれた事実です。