中国最新事情
北京に26年ぶりに行ってきました。初めての中国訪問が天安門事件の翌年で、街中から何処からでも天安門が見え、人々の表情が何処か怯えていたのが印象的でした。人々は人民服に身を包み、自転車を黙々と漕ぎ職場へ急いでいる姿が今でも思い出します。
26年ぶりの中国は何処も彼処も昔の面影を残す場所はなく、人々はバーバリーのコートに身を包み、携帯を忙しそうに操作しながらVWを転がし、まるで新宿の街を歩いている錯覚を覚えるほどでした。物を探す行列は無く、代わりに溢れんばかりの商品を満載した百貨店やショッピングモールが100メートルの間に2つも3つもその巨艦をひけらかし、朝早くから夜遅くまで無数の人々を飲み込んでは吐き出し、その豪華さを競い合っている姿はまるで現代の万里の長城そのものです。
今回は新聞が報道しない一般市民の生活状況を見てきました。25歳の平均収入は16万円ですが、日本では禁止されているアルバイト収入が2倍から3倍あるのが普通で50万円前後が収入だそうです。また30歳代で10億元稼いだ人だけが入れるサークルに1万9千人もいるそうでほとんどがインターネット関連か投資関連だそうです。夜のクラブは(ディスコです)こういった若い人で一杯で、女性ファッションは東京と全く変わりません。男性は韓国ファッションが主流で韓流グループが北京を席巻しています。
反日感情は全く民間では感じませんが、政府が日本人を集中的に見張って嫌味を仕掛けているのが良くわかります。お土産と称して麻薬を持たされ罰金や収監される例はほとんど冤罪だそうです。これは中国人が話してくれた事実です。