ユニクロの実験
ユニクロが全く新しい概念のモノ造りにチャレンジします。『有明プロジェクト』、只のSPAから大きく脱却し、「情報製造小売業」化を目指すというものです。そのポイントは ・生産から販売までの時間をデジタル技術で大幅に短縮する。 ・消費者との接点をスマホ中心に刷新し、同社との双方向のコミュニケーションを確立し、時々刻々変化していく個々の消費者ニーズを捕捉して深堀し的確に応えていく ・この結果消費者がほしい商品を非常に短期間で生産し届ける仕組みをつくる
ということだそうです。 これが実現すると、リードタイムが圧倒的に短縮され、デジタルによる消費者とのダイレクトな接点も構築されて、販売機会ロスも過剰在庫も作らずに、個々の消費者に最適なファッション提案をし続ける事が可能になります。現状ファッションは1年前から企画されるので、どうしても実際のトレンドとズレが生じ、結果、販売ロスや在庫となり収益を圧迫してしまいます。 このロスは従来では『仕方がない』ものとして見過ごされてきましたが、これが多少でも減ればそっくり利益に上乗せ出来るのです。 モノ造りでも百貨店はユニクロの後塵を拝するどころか100年程遅れてしまいました。