ニューウェーブに成りうるか

先日、武蔵小杉昨年11月にオープンした新しい商業施設「GRANDTREE」を見てきました。この施設は「セブン&アイ」が総力を結集した新ショッピングモールという事で話題になった施設です。郊外の大型施設としてはかなり地元のファミリーを意識した都会型SMでトレンドブランドもかなり入っておりそごう西武が百貨店ブランドを入れたりしてかなり力が入っています。この物件は2年前に東神開発導入の打診が私のところに寄せられ、取り次いだ経緯があるので知ってはいましたが、忘れていた物件でした。それがひょんな事から私の耳に入ったのは、春節で来日していた中国の友人からでした。「東京の郊外にとっても素晴らしい商業施設があり、それがここ10年で一番素晴らしいそうだから、是非見に行きたい」との事でした。実際見に行かれた友人は口を揃えて「素晴らしい」と絶賛していましたので、遅まきながら調査に行って参りました。

その結果を一言でいうと「ソフト主導型ショッピングセンター」という事です。単にモノを売るだけの従来型と違い週辺のファミリー層が「時間と空間」を楽しむたくさんの「ソフト」が詰まっています。特に休日はわざわざ都心へ出なくても地元で十分楽しめる空間ができた事は「日常の贅沢」として「ちょっとしたプチ贅沢」を味わえる貴重な施設と言えるでしょう。この地域は多摩川沿いの旧工場地帯で、大きな工場移転跡地がたくさんあり、これからも大型マンションが多数建設される予定地で、しかも交差する南武線周辺も大型マンション開発が目白押しの地域なのでこれからファミリー層の流入が大いに期待されます。この点が開発が急ピッチで行われ、過当競争に陥っている中国の新規開発エリアの人々の興味をそそっているのだと思いました。皆様の一度自分の目でご覧ください。

売れないボリュームゾーン

デフレ経済下では「良くて安い」がキーワードで、高額品や贅沢品は大苦戦を強いられ、ユニクロに代表される「良くて安い」が全盛期を迎えました。それ以来「安い」+「品質の良さ」は鉄板化し、一つの信仰にすらなった感があります。適正価格ではなく、ひたすら「安さ」だけを全小売業が工場からメーカー、そして販売最前線までが追求しています。しかし、本当にそうなのでしょうか?

今迄私は「消費者の多層化」を説いて来ました。消費者が幾つもの顔を持ち、「良くて安い」ものすら彼らのニーズの「ONE OF THEM」でしかないという事です。しかも「流行」のスピードが年々早くなり、早く終わってしまうというのも大きな特徴です。そして消費者ニーズは大きく舵を切りました。「良くて安い」ではもはや消費者は踊らないのです。其のことはバーゲン一つ見ても明らかです。この冬、バーゲンが売れたブランド・ショップ・メーカーは1社も無いのです。「良くて安く」ても「必要でない」ものは買わないのです。必要であれば囁きセールで買ってしまい、一般セールは用済みなのです。最新は「良くて安く、機能が在る」が必要なのです。ボリュームゾーンでこのニーズに合格はユニクロだけです。故にボリュームゾーンは全滅の憂き目を見ているのです。

これからのものづくりは「良くて安い+何か」がないと売れないのです。その「何か」は「流行」・「コラボ」・「今迄に無い」などのキーワードが不可欠になってきます。皆さん、この点を十分に気を付けてください。

中国最新事情

北京の最新百貨店

北京の最新百貨店

26年ぶりの天安門

26年ぶりの天安門

北京に26年ぶりに行ってきました。初めての中国訪問が天安門事件の翌年で、街中から何処からでも天安門が見え、人々の表情が何処か怯えていたのが印象的でした。人々は人民服に身を包み、自転車を黙々と漕ぎ職場へ急いでいる姿が今でも思い出します。

26年ぶりの中国は何処も彼処も昔の面影を残す場所はなく、人々はバーバリーのコートに身を包み、携帯を忙しそうに操作しながらVWを転がし、まるで新宿の街を歩いている錯覚を覚えるほどでした。物を探す行列は無く、代わりに溢れんばかりの商品を満載した百貨店やショッピングモールが100メートルの間に2つも3つもその巨艦をひけらかし、朝早くから夜遅くまで無数の人々を飲み込んでは吐き出し、その豪華さを競い合っている姿はまるで現代の万里の長城そのものです。

今回は新聞が報道しない一般市民の生活状況を見てきました。25歳の平均収入は16万円ですが、日本では禁止されているアルバイト収入が2倍から3倍あるのが普通で50万円前後が収入だそうです。また30歳代で10億元稼いだ人だけが入れるサークルに1万9千人もいるそうでほとんどがインターネット関連か投資関連だそうです。夜のクラブは(ディスコです)こういった若い人で一杯で、女性ファッションは東京と全く変わりません。男性は韓国ファッションが主流で韓流グループが北京を席巻しています。

反日感情は全く民間では感じませんが、政府が日本人を集中的に見張って嫌味を仕掛けているのが良くわかります。お土産と称して麻薬を持たされ罰金や収監される例はほとんど冤罪だそうです。これは中国人が話してくれた事実です。

間人の蟹

往復3時間の漁場ゆえ新鮮さは別格官幣大社

往復3時間の漁場ゆえ新鮮さは別格官幣大社

東京オリンピックのせい?

青山・原宿でーす。

青山・原宿でーす。

原宿・青山が急に騒がしくなっています。オリンピック狙いで商業施設用地や商業施設用建物の物件が大きく動いています。大規模より中規模物件の好立地物件が多く出始めており、お金とファッション好きにはタマラナイ状況です。ご興味ある方、ご一報ください。

ニューヨーク情報

大ブレーク中のウィリアムズバーグからの夜景

大ブレーク中のウィリアムズバーグからの夜景

今年のニューヨークは10数年ぶりの寒さで、ブルブルでしたが、景気は大変良く米国中からの観光客(農民の人々)と中国・韓国の旅行客で沸き返っていました。韓国の人は若い人で数人づつのグループ行動がほとんどで、冬休みに学校主導で来ているのかなと思えるほどでした。ラグジュアリーは何処も空いていて、それだけ見ると景気が悪いのでは思えるほどです。一般向けのメーシーズは大混雑で店内歩けないほどです。家電のベストバイなどは徹夜でも買えないくらい人の渦で、大変な熱狂ぶりです。因みに50インチのTⅤが280$でした。かつてのようにラグジュアリーでは無く、生活が地に着いていて健全さを感じました。

インターネットの発達

昨年の11月11日は中国における「独身の日」ですが、アリババのネット売上が1兆750億円という話を前回しましたが、今年の見通しが1兆6000億円とでました。現地では2兆を狙えると鼻息が荒いですが、大きな課題が残されています。それは物流です。11月受注が本日やっと全量配送できたそうです。約2カ月係ってやっと配送では返品が心配です。中国の返品率は発表されていませんが、10%は超えていると思われます。売れても返品が増えては利益が出ないでしょう。今後如何するのか?興味津々です。

ラグジュアリーの行方

伊藤忠グループのコロネット寺原専務とボルス二村社長と3人で久々に会食。今後のラグジュラリーの行方についてブレストに花が咲きました。
世界的に苦戦が続いている現状は当分解消しそうも無く、幾つかのブランドは責任上、社長交代が進んでいるそうです。かなり深刻!!!

中国情報

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成都の伊勢丹とイトーヨーカ堂を見てきました。イトーヨーカ堂が百貨店で伊勢丹がスーパーマーケットの様で日本とは大きくさま違いです。
無印の新店開店も除いて来ましたが、人で一杯でしたが、買っている人より、堂々と黙って持ち帰る人が多くてびっくり!
そして、私が世界一のラグジュアリーショップと思っている「レーンクロフォード」が何と成都に1000㎡規模で在り、更にびっくりでした。販売員に聞くと北京店より売れているとの事、2度びっくりです。

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