新しい時代の小売りとメーカー
ネットの急速な拡大と、消費者ニーズ細分化による「大量生産・大量販売」時代の終焉を迎えて、既存小売業もメーカーも勢いが全く在りません。最初から海外販売を視野に入れている製造業以外では、販路や市場が限定されていては、売上が延びる要素は限りなく少ないでしょう。これからは、戦後70年続いたありとあらゆるビジネススキームや社会構造
がスムーズに稼働しなくなるでしょう。それほど消費者は変化したのです。
小売業もメーカーからの仕入れ商品をただ並べるだけでは、その存在意義を問われ、メーカーは小売業の言いなりに商品を作っていては在庫の山に埋もれることになります。では、どうすれば、生き残ることができるのでしょう!
小売りはその商品を自らオリジナル化させ、自ら創るSPA化し、「ここでしか買えない」というアイデンテティー
が求められ、大量販売しなくても利益が確保できる道を進むべきです。メーカーは自分の命綱を預けるのではなく、自ら直営店運営に乗りだし、チャレンジすべき時代だと思います。どちらも入念な準備が必要なのは言うまでも在りませんが、SPAは詳細な販売計画が不可欠ですし、直営店は52週MD構築がないと回りません。しかし、無謀ではなく冒険は必要です。
このまま座って死を待つか、撃って出て活路を見いだすか、分かれ目です。