大西社長の挑戦

百貨店各社の中間決算が発表されましたが、何処も苦戦を強いられており、冬物商戦の苦戦も響いて良い話は全く聞こえて来ません。そんな中でも百貨店業界の旗手である三越伊勢丹へのマスコミの論調が厳しくなっています。

マスコミの論調は、「爆買い頼みで策が無さすぎで、そのツケが回って来ている」という単純なものです。これは全く表面しか見ていない3流記事でしかありません。経済記者が良く使う経営改善策のリストラや店舗縮小、営業施策のリニューアルのどれか以外は百貨店の根本を理解していない事の表れです。小論でも度々取り上げましたが、販売員売上歩合制導入や自主MD商品開発の積極的推進、海外進出へ向けた着実な布石、国内新顧客層掘り起こしへの挑戦など、他社が全く手をこまねいている事を果敢に挑戦しています。これらは直ぐに目を出すものではなく、将来への種蒔きです。今やらないと遅きに失するものばかりです。これ等を評価せず、目先ばかり対応する事しか評価出来ない我が国の流通マスコミは3流です。

頑張れ、大西社長。

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