緩い時代

流石創造集団を率いる黒崎さんの黒崎節を久し振りに聴いてきました。 利益追求のみが目的で金持を目指し、組織の中であくせく競争に身を削り、企業の言いなりで出世をする人生を我々世代は過ごしてきました。効率を追求する余り、一見無駄と見える事は全て切り捨て、ふと気が付くと大事なモノを見失ったり、必要以上の金や物に埋もれて身動き出来ない自分に気づくのです。人と比較する事でしか自分の幸せを理解できず、足ることを知りません。我々は家族の大事さを忘れ、人を愛する事を忘れ、自然の風よりクーラーを求め、川に足を浸すよりプールを好み、手作りより大量生産の無味乾燥な品を求めています。 しかし、競争ではなく協力する方が、必要以上のモノに囲まれるより愛着ある一つを大事にする方が、車を飛ばして流行のレストランで高いブランドワインを飲むより自転車で近所の公園でお弁当を食べる方が、よほどカッコいいという時代が始まっているのです。組織に所属しないと不安な人より、たった一人でも自由に楽しめる人の方が素敵な時代が来たのです。 黒崎さんは30数年前から自由に生きていらっしゃいました。好きだから、綺麗だから、楽しいから、無理に人に合わせる事をせず、自然に自分の心に従ってやって来ました。それを黒崎さんは『ただ緩~く生きてきただけ』と仰います。なんて素敵なのでしょう!今、黒崎さんの生き方に共鳴する人は爆発的に増えています。黒崎さんが主宰する原宿コムーン246は若い人で溢れています。ファーマーズマーケットは原宿の新しい名物です。そこには年齢も姓別も国籍すらも有りません。あるのは緩~い自由な空気だけです。消費者は変わったのです!小売り業界の皆さん。一度お訪ね下さい。貴方の常識と価値観が変わりますから!

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