コロナ禍の後に (飲食業界) №2ー2

ITが進むと消費はどう変わるでしょう?消費者が家庭で料理を作るとき主婦が一番悩むのが、①何を造るか②そのためには材料は何が必要か③美味しく造るためのプロのレシピは、の3点だそうです。現在では簡単にネット検索できてしまいますが、問題は①の何を造るか毎日考えるのは結構大変なので、何らかの形で提案してもらえると大変有難いそうです。スーパーへ行っても食材は売っていますが料理の提案までは為されていません。もしスーパーの入口に季節料理や定番料理の写真とバーコードが提示されており、バーコードを読み込めば料理方法から材料の販売場所まで提示されれば買い物時間を大幅に短縮すると同時に、無駄な買い物をしなくて済むようになります。スーパーはレシピを提供する会社と提携するか、自社で掲載するかして、消費者の囲い込みを図るようになります。

現在では実際2017年に成城石井が造った「グローサラント型」店舗ではスーパーとレストランの共存店で、レストランで使用する材料は同一店舗内の成城石井で販売されており、消費者がレストランで食べて美味しかったらメニュー裏のレシピを見て食材は置かれている場所の番号が記され、商品選びも簡単に出来ると言う代物です。こうなるといちいち何を造るか、材料は何か、造り方はどうするなどの課題がいっぺんで解消されてしまい、消費者の頭を悩ますことは無くなります。昼間の間にレシピを見て食べたい料理を指定しておけば、会社帰りに予め揃っている材料セットをピックアップするだけですんでしまいます。このようなIT化がもっと進むと、外食して美味しかった料理を写真に撮りその写真の中身を分析するソフトで、材料と造り方を分析するものが出てくるでしょう。そうすれば美味しかった料理を家庭で再現できるのです。わざわざ一流レストランへ出向かなくても美味しい食事が簡単に造れるようになるでしょう。

また、食品物販では値札の①付ける②時間で書き換える作業が一大作業ですが、ITを使えばいとも簡単に作業ができます。デジタル値札です。現段階では棚用が中心ですが、投入商品の売上がデジタルで記録され、売上時間、在庫状況など一瞬にて分かります。生鮮では夕方売れ残りを無くすため価格変更を手書きで行っていますが、本文パソコン一台で全店の、あるいは一部店舗の値札を簡単に変更でき、売れ残り予防に大いに役立つと言われています。値替えは一日何度でも、値下げだけでなく値上げさえ出来てしまうのです。食材ロスを無くす意味でも急速に普及するでしょう。

飲食業界はIT化と無縁と言う方が多かったですが、今こそデジタル時代の申し子となり、その恩恵を最大限受けるべきです。

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