コロナ禍の後に(物販業界)№3-3

百貨店のような大型店以外の路面店や専門店ビルでは大きな面積を確保することは現実なかなか難しいですが、大きな面積が取れない店舗では品揃えの中に「ここでしか買えない」商品を展開することがネット対抗上有効です。

ネットではどんな商品も買えますが店頭でしか売っていない商品はわざわざ消費者が探し出し買いに来なければなりません。店でしか買えない商品があれば、どんな裏町だろうが、路地の奥だろうが、古い建物だろうが、今の消費者は宝探しをするように店を探し出し買い来てくれるのです。一等地に店がある必要もなく、商業地でさえある必要もないのです。

いつでも、どこでも、どんなものでもネットで買える時代にはかえってネットで買えない物を探して買いに行くという行為は消費者の楽しみでもあるのです。

PBやオリジナル商品はかつて他店との差別化戦略として、または高利益商品として盛んに造られました。しかし、自社だけでの販売に拘ったので結局数が売れず在庫を残したため利益も得られず、いつの間にかお荷物化され消えていきました。

しかし、大量生産では無い少数量のPBは消費者の購買心理をくすぐるのです。誰もが持っている訳ではない限定品はいつの時代も消費者の欲しい物リストに入るのです。

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