時代は進む

ユニクロが週休3日制導入を発表しました。1日8時間勤務を10時間勤務に希望すれば週休3日という事です。労働時間を1日単位では無く、週や月単位で捉える「変形労働時間制」を活用する事で、週休2日と給与は変わりません。子育てや介護などと仕事を両立させ、人材確保や離職防止が狙いです。私が小売業界に入った時、日本の労働事情は完全週休2日ではありませんでしたし、サービス残業は当たり前、女性は労働時間が限られ、所謂通勤服が常識でジーンズなどでの通勤はご法度でした。誰もが終生勤務するのが当たり前でした。 働く人の意識もどんどん変わり、社会がどんどん変わっていく中で、小売りの各企業は株主ばかりを気にして、目先の利益アップばかりに捉われず、働く人の幸福度向上を最優先する時代だと思います。これからの販売は販売員が大きなカギを握っています。此処でしか買えない物など無いのですから!伊勢丹が販売員のインセンティブを導入する予定ですが、当然の事だと思います。百貨店は特に現役販売員の役員がいておかしくないと思います。帝国ホテルはかつてホテルにおける料理の重要性を認識して、料理長を重役にしていたくらいです。口先のサービスは顧客から見れば笑止千万です。心のこもったサービス要求する為にはまず、自社の社員が心から喜んで仕事に精を出せる環境と、成果を出したら当然分け前がある事が時代の流れでは無いでしょうか?

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