百貨店不調要因 №2 「会議」

百貨店不調要因の二つ目に「会議」があります。一つ目に述べたように上層部はなかなか決断をしません。会議では事前に用意された以上の資料を要求します。スタッフは使われるか判らない膨大な資料を毎回用意せざるを得ず、しかも会議のための事前会議すら行われることになるのです。百貨店の生産性が極端に低いのは無駄な会議が多いことに原因があると思われます。更に会議で議論されるべき内容が提出されることはまれで、資料の説明や報告が主力で、参加者は目の前に配られた資料を延々と読むだけの時間になるのです。これでは会議では無く報告会です。更に悪いことに参加者は質問することも無く、ひたすら無言で会議の流れがどちらに流れるかを読み、多勢につくべく、自分の意見はまず発表しません。そして不毛な会議は結論も不明確なまま終了し、決議はのちに上層部へ個別で持ち回られ、社長の意向に沿って、反対無く、密かに何処かで決まっていくのです。

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